健康コラム
2017年12月 5日 火曜日
耳鳴りのおはなし
耳鳴
耳鳴りの分類
•外因性耳鳴り 音源を特定できない戸外の振動などが原因と言われているが不明のことが多い。
•内因性耳鳴り 体内に原因を認める耳鳴り、例えば血管性耳鳴り。
拍動性のどくどくといった音をしめすことが多く、高血圧、中耳炎などが原因の場合がある。
生理的耳鳴り
•無響音室性耳鳴りや一過性の血流変動によって生じるものなどがある。
•防音室などのきわめて静かな部屋に入った時に「シーン」「ジャー」など一過性に感じる音覚 日本人が静かで音のない状態を「シーン」という表現を用いるのはそれに通じるものと考えられている。
•睡眠不足、疲れなどが強い場合。片耳の耳閉塞感にともなって「キーン」という耳鳴りが短時間に一過性に起こることがあり、聴覚経路の一過性の虚血が原因と考えられているがそれらは生理的な現象である。
一過性の耳鳴り、つまりはときどきある耳鳴りに関しては治療対象にはあまりならないことが多い。耳鳴りが持続的になることが問題で、いろいろな疾患が隠れている場合があるので、持続的な耳鳴りを自覚した場合は耳鼻咽喉科受診をおすすめする。
つぎに耳鳴りに随伴する症状がある場合
•例えば 耳鳴りとめまい
耳鳴りと難聴
といった症状の場合はメニエール病や突発性難聴、聴神経腫瘍などの可能性もある。
その場合は聴力検査やCTなどの画像診断等で判別することもある
特に突発性難聴に関しては早めの治療開始が大事なのでなるべく早い受診が必要となる場合もあるので注意が必要。
耳鳴りの治療
ビタミン剤、漢方などの投薬等の効果は乏しいことが多い。
血流改善剤等にて経過をみていくことが多いが、高音を低音の音にすることや音を小さめにしていくことを目的としており、低音の耳鳴りを止めることは非常に困難である。
不眠、ストレス等が強い場合は抗不安薬、眠剤などの投与は効果的な場合があるが、コントロール不良の場合が多いので心療内科、精神科への紹介も考慮が必要となる。
耳鳴りの原因としては不眠などの体のストレスや精神的ストレス等が強い場合なることもあるので一過性の耳鳴りは体の悲鳴として、まずは体をしっかり休めてあげることも大事な治療となることもつけくわえておく。
投稿
宮本耳鼻咽喉科 副院長 宮本英明
耳鳴りの分類
•外因性耳鳴り 音源を特定できない戸外の振動などが原因と言われているが不明のことが多い。
•内因性耳鳴り 体内に原因を認める耳鳴り、例えば血管性耳鳴り。
拍動性のどくどくといった音をしめすことが多く、高血圧、中耳炎などが原因の場合がある。
生理的耳鳴り
•無響音室性耳鳴りや一過性の血流変動によって生じるものなどがある。
•防音室などのきわめて静かな部屋に入った時に「シーン」「ジャー」など一過性に感じる音覚 日本人が静かで音のない状態を「シーン」という表現を用いるのはそれに通じるものと考えられている。
•睡眠不足、疲れなどが強い場合。片耳の耳閉塞感にともなって「キーン」という耳鳴りが短時間に一過性に起こることがあり、聴覚経路の一過性の虚血が原因と考えられているがそれらは生理的な現象である。
一過性の耳鳴り、つまりはときどきある耳鳴りに関しては治療対象にはあまりならないことが多い。耳鳴りが持続的になることが問題で、いろいろな疾患が隠れている場合があるので、持続的な耳鳴りを自覚した場合は耳鼻咽喉科受診をおすすめする。
つぎに耳鳴りに随伴する症状がある場合
•例えば 耳鳴りとめまい
耳鳴りと難聴
といった症状の場合はメニエール病や突発性難聴、聴神経腫瘍などの可能性もある。
その場合は聴力検査やCTなどの画像診断等で判別することもある
特に突発性難聴に関しては早めの治療開始が大事なのでなるべく早い受診が必要となる場合もあるので注意が必要。
耳鳴りの治療
ビタミン剤、漢方などの投薬等の効果は乏しいことが多い。
血流改善剤等にて経過をみていくことが多いが、高音を低音の音にすることや音を小さめにしていくことを目的としており、低音の耳鳴りを止めることは非常に困難である。
不眠、ストレス等が強い場合は抗不安薬、眠剤などの投与は効果的な場合があるが、コントロール不良の場合が多いので心療内科、精神科への紹介も考慮が必要となる。
耳鳴りの原因としては不眠などの体のストレスや精神的ストレス等が強い場合なることもあるので一過性の耳鳴りは体の悲鳴として、まずは体をしっかり休めてあげることも大事な治療となることもつけくわえておく。
投稿
宮本耳鼻咽喉科 副院長 宮本英明